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2016年5月16日月曜日

Avalon Emerson遂に来日!

2年程前にこのブログにて紹介しましたDJ界のプリチー族、Avalon Emersonがアジアツアーの一環で遂に今週末来日!






なかなか日本には伝わってこない彼女の動向ですが、そのブログで取り上げたすぐ後ぐらいにサンフランシスコからベルリンに移住したようで、現在はドイツはもちろんのことUKやフランス、イタリア等、ヨーロッパ各地で活発にDJをやってるようです。



2年前にチェックしたDJミックスではBODY & SOULっぽいNYスタイルのハウスやダンス・クラシックスを中心にプレイしていた彼女、最近のミックスではベルリンでかなり影響を受けたのかガッツリとテクノ~ロウ・ハウスな選曲に変化しております。

 




どこぞのレコード屋で楽しく&真剣にショッピングする映像がありました。

 

どうでもいいかもしれませんが機材好きの間ではこんなDJブースの動画もちょっと話題になってましたね。
https://www.instagram.com/p/9ywe61qKTC/?taken-by=avalon9000



そんな彼女のプレイを体験できるのは以下の2つのパーティー!要チェックです!


5/20(FRI)
Circus presents dOP & Avalon Emerson
 at Circus Tokyo

5/21(SAT)
THE STAR FESTIVAL 2016
at スチールの森 京都

※THE STAR FESTIVAL 2016のチケット(グループ券、駐車券もあり)はSTRADA RECORDS店頭でも販売中です!



2014年4月14日月曜日

Rising Female DJs !!!

CDJやPCDJ、さらにはスマホやiPad等でもできるパーソナルなDJ機材の普及もあって、チラホラと女性DJも増えてきましたが、ここ最近の増加ぶりには目を見張るものが・・・!

しかも男顔負けの図太いトラックや、その重さをもろともせずアナログにこだわってプレイするプロ女性DJもいるから驚かされる・・!確かにStradaのお客さんにも女性が増えてきた!


なかでもロシアから飛び出してきたご存知Nina Kravizの活躍には世界中が注目。あ、もう皆さん知ってますね。でも知らない人のためにも今一度ご紹介。



こちらはResident Advisorが制作した彼女のライフスタイルを追ったショート・ドキュメンタリー。





DommuneではUKメイドのミキサーXone92を操りヴァイナルを中心にプレイ!




Boiler Roomでもプレイ!





Nina Kraviz以外にも注目の女性DJ/プロデューサーが多数。



Rush HourやL.I.E.SからもリリースするXOSAR。






Boiler Roomではライヴを披露!






ロシアからフランスに移り住んだDasha Rush。Sonic Groove等からリリースしている。




でかいフェスでもライヴを披露。





ポーランド生まれのカリフォルニア育ち、Margaret Dygas。Perlonからアルバムもリリースする実力派!4/28には神戸Troop Cafeでもプレイ予定!





そしてそして今一番の注目株が彼女、Avalon Emerson!!!
ちょっと待って。なんですかコレは・・・・。可愛い過ぎるんですけど。DJ界のアヴリル・ラヴィーン?








サンフランシスコで活動するアヴァロンちゃん、現在26歳ぐらいらしいけど既に2枚の作品をリリース。最新作は[ こちら ]。


一見、EDMかなんかチャラいDJにも見える彼女ですが、ナントBODY & SOULやTONY HUMPHRIES、DAVID MORALESといったパーティー/DJに影響を受けたという黒めのサウンドが特徴。こちらで彼女の最新DJ MIXが聴けますが、Boo WilliamsからStill Going、Norma Jean Bell、MAW、さらにはEcstasy, Passion & Painや Jackie Moore、The O'Jaysといったクラシックスもプレイ。正直まだ若いのもあって成長過程なプレイですが、生き生きしててよろし。

   

また面白いのが彼女のスタジオ。古めの機材やUREI1620にGSAのアイソレーター、さらに自作したという小型のアイソレーターや肩耳ヘッドフォンも!思わず「ホンマかいな!」とツッコミを入れたくなる程、オッサン好みの趣味。いや、彼女の中には絶対オッサンが入ってるに違いない・・・。


標準鍵盤のDX27にフェンダーロースですかね。

Nord Stageや古いMPC、レキシコンのリヴァーヴでしょうか、さらに奥に見えるタンテのスリップマットはSACRED RHYTHM MUSIC・・・。

自作したらしいヘッドフォンとアイソレーター。マジかー!

ロンドンのWEBマガジン「ATTACK」に詳細が掲載されていますので興味のある方は是非。

Strada Records的にはNina Kraviz以上の衝撃。今後彼女がどうなるかにも大注目!皆さんも是非彼女にブックマークを!

2014年1月16日木曜日

DERRICK MAY JAPAN TOUR in KOBE

遂にこの日がやってくる!デリック・メイが神戸でプレイ!




2014年1月25日はにTroop Cafeに真打ちデリック・メイが初登場!90年代より毎年のように来日し各地で大人気のデリック・メイ、なんとここ神戸では今回が初めてのプレイなのです!同じ関西圏では大阪や京都は毎年恒例のツアーでお馴染みですが、ここ神戸ではどんなプレイをしてくれるのか期待が高まります!
そんな彼、デリック・メイのことをよく知らない・・・という人も多いかと思いますのでちょっとご紹介!


現在Transmatレーベルを主宰しデトロイト・テクノのオリジネイターの一人として知られている彼が音楽活動を始めたのは80年代前半のこと。当時地元デトロイトの高校生だった彼は同じ学校ですでにプレイヤーとして楽曲制作を行っていたホアン・アトキンスを追う形で音楽の道へと入ります。高校卒業後、ホアン・アトキンスのCybotronのプロモーション活動とDeep SpaceというDJチームの活動を続ける中、シカゴ・ハウスと出会い、傾倒し、そのことが彼の人生を大きく変える事となったのです。

Kevin Saunderson, Derrick May,Juan Atkins

パワー・プラントでのフランキー・ナックルズ、ミュージック・ボックスのロン・ハーディーなど、単にレコードを繋いでかけるのではなく、レコードやオープンリールのテープなど様々な音源とイコライザーやエフェクターを用い新たな価値観と空間を生み出すDJ達。彼らに多大な影響を受けたデリック・メイはデトロイトとシカゴを行き来し、シカゴ・ハウスのレジェンド達の精神とテクニックを吸収していったのでした。

ホアン・アトキンスがエレクトロ、その発展系としてテクノを提唱したのに対し、デリックはシカゴ・ハウスを自分なりに解釈したサウンドを提示していきました。デトロイト・オリジネイターのもう一人、ケヴィン・サンダーソンはパラダイス・ガラージのラリー・レヴァンに影響を受けており、この辺り、この3人の作る音楽、プレイする音楽にも現れていますね。

1987年には自身のTransmatレーベルより、Rhythim Is Rhythim名義にて大クラシック「Strings Of Life」を放ちます。↓アートワークが異なる多数の盤が存在しますがこれが最初のオリジナル。







Derrick May, Juan Atkins, Kevin Saunderson



楽曲もさることながらデリック・メイの凄さはその圧巻のDJプレイ!それではまず実際に80年代のデリック・メイのDJプレイを聴いてみましょう!デトロイトのゲットー・スタイルのDJプレイでお馴染みDJ アザルトのオフィシャルサイトで公開されている88年のラジオでのDJショーの音源です。

当時リリース直後の自身の楽曲にBam BamやLil Louis、Chip Eなどシカゴ・ハウスを用いた若さ溢れるミックスです!

http://www.jeffersonave.com/derrick-may-mayday-mix/





こちらは2012年にホワン・アトキンスのレーベルMetroplexでマッド・マイク(UR)が発見したもので、93、4年頃のラジオショーDeep Space Radio用に作られたものだそう。オープンリールによるトリッキーなプレイや編集が盛り込まれたいわゆる「Maydayスタイル」のミックス音源で、レコードの他にCDJやDJMのエフェクトを使う最近のプレイともまた違った趣きがあっていいですね。ここでもLil' Louis「Blackout」、Dinosour L「Go Bang!」、Tyree「Video Clash」等にシカゴ・ハウスに加え、オランダ産のファンキー・ハウスJark Prongo「Complete Control」や愛弟子カール・クレイグのDesigner Music名義「Good Girls」などをプレイしています。

http://www.factmag.com/2012/07/23/fact-mix-339-derrick-may/


最後に去年の11月にイギリスのBbcで放送されたラジオショー6 Mixのもの。デリック・メイ本人によるナビゲートで自身が影響を受けた曲やお気に入りの曲の紹介とともにDJミックスが披露されています。Martin Circus「Disco Circus」から硬質なテクノの合間を縫う様にクラシックスのサンプルを多用したFloorplan(Robert Hood)やMr. Gの楽曲に加え、Paranoid LondonやJared Wilsonのアシッド・ハウスをプレイするなど、独自色の強いワン&オンリーなファンキー・プレイの中にもハウス・サウンドの雰囲気が感じ取れますね。



https://soundcloud.com/maxmuzik/6-mix-2013-11-08-derrick-may



テクノのイメージが強い彼ですが、DJプレイはテクノのみならずハウスやクラシックス音源等も織り交ぜた幅広いサウンドが特徴。まさにロン・ハーディー直系と言っても過言ではないでしょう。
DJのミックス・センスやスキルもハンパなく凄いので、全ダンス・ミュージック・ファン必見です!特にDJやってる人は絶対見た方がイイです!

なお当日はMATHEMATICSやHOTMIXといったシカゴ・マナーなレーベルから楽曲をリリースしている地元神戸のDJ/クリエイターTAKESHI KOUZUKIも出演!彼もデリックに負けず劣らずぶっ飛んだ個性的なDJスタイルなのでオススメです!





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●WEBより事前ディスカウントご予約をご希望の方は[[コチラ]]からディスカウントご希望の方全員のお名前(カタカナのフルネーム)をお知らせください。当日、キャッシャーにてディスカウント料金でご入場できるよう手配いたします。(折り返し確認メールをお送り致します。)
●店頭でも受付しております。お近くの方は是非ご来店下さいませ!




『DERRICK MAY JAPAN TOUR in KOBE』
2014.01.25.SAT at troopcafe
DOORMB3000(1D) W/FMB2500(1D)
START 22:30

MAIN ACT : 
DERRICK MAY(TRANSMAT from DETROIT)
ACT :
TAKESHI KOUZUKI(MATHEMATICS/HOTMIX/KINDASOUL)
jibb(Summit)
TV EYE(PARANOIA)

FOOD : 

マンドリルカレー

Derrick May:
2010年、2011年と立て続けにMix CDをリリース、2012年暮れには主宰する「TRANSMAT」の集大成とも言えるアルバム『MS00/BEYOND THE DANCE TRANSMAT 4』をリリース、2013年初頭にはデトロイトで活躍する次世代のホープJimmy Edgerと共に選曲したコンピレーション・アルバム『We Love... Detroit』を発表するなどその勢いはとどまるところを知らない。頂点を極めてもなお新たな地平を切り開いていこうとする革命の闘士。ダンス・ミュージックを愛する者でDerrick Mayの名を知らぬものはいないだろう。80年代初期よりJuan Atkins、Kevin Saundersonらと共に音楽活動を開始した彼は1986年「TRANSMAT」を設立する。Juanによる世界初のテクノ・レーベル「Metroplex」が掲げた未来的でスタイリッシュなコンセプトにシカゴ・ハウスの持つトライバルで魔術的なファンクネスを融合させたその革新的なスタイルは歴史的アンセムとなった"Strings Of Life"、"Nude Photo"、"Icon"等多くの傑作として結実した。人々を熱狂させるのは楽曲だけではない。DJとしても絶大な人気を誇るシーンの最重要人物である。人々は革新的で創造性に溢れる彼のサウンドに酔いしれる。独特の激しいイコライジングやトリッキーなカット・イン/アウトを駆使するその大胆でエロティック、ファンキーでセクシーなDJスタイル。シカゴ・ハウスのレジェンドRon Hardyを継承しつつも長年世界を旅することにより極限まで磨き上げられた圧倒的なセンスとテクニックは彼をデトロイト・テクノからも自由にした。アフロ、ラテンを含むあらゆるジャンルをクロス・オーバーし、神々しささえ感じさせる情熱に満ちたプレイはその場全ての者の魂を熱く揺さぶりフロアを興奮と感動の渦に巻き込む。全てを超越するもの--”HI-TEK-SOUL”--彼は自らのスタイルをこう呼ぶ。ダンス・ミュージックの長い歴史の中でイノベイターの称号を持つ唯一人の男が2014年、神戸に初上陸する。(text : T.Saeki)

2013年2月20日水曜日

Dazzle Drums Interview !!


Strada Records Exclusiveで『NKRMX06』『NKRMX07』『NKRMX AFRO1』同時に3タイトルのCDをリリース(!!!)、さらに近々4作目となるNK RMXの12インチ・アナログのリリースも控えた日本が誇るハウス・ユニットDazzle Drumsのお二人、Nagi & Keiにインタビューしてみました!


制作にDJにと日々精力的に活動されている多忙な中、彼らのルーツや曲作りのこと、パーティーのこと、そして私個人が聞いてみたかった素朴すぎる質問にもとても丁寧にお答え頂き、かなり興味深い内容となっております。

彼らはいま何を想い曲を作り、DJをするのか・・・Dazzle Drumsを知ってる人はもちろん、知らない方も是非是非ごゆっくりお楽しみください!





●お二人がハウスと言いますか、現在のような音楽性に到達するまでの簡単な経緯を教えてください。

Nagi - 最初に洋楽にはまったのが中学生の時、Pet Shop Boysが大好きで、Dead Or Aliveがその次に好きでした。その後、90年代初期はJ-waveや渋谷のWAVE(という名のCDショップ)の試聴機などでジャンルに囚われず雑多にチェックして、という感じでした。ハウスはCe Ce Penistonから入って、当時活躍していたリミキサーの作品チェックして。アシッド・ジャズはRonny JordanやIncognitoとか、あとはDORADOレーベル関連のもの。R&BはSWVとか、もう色々です。ヒップホップはウータンが好きでした。他にRockだとThe Velvet UndergroundとかXTCやINXS、Tom Waitsとかも聴いてたけど、それらの音源はどこに行っちゃったんだろう? ともかく、その後ハウスを中心としたダンス・ミュージックを中心に聴くことになります。同時期にJazzも平行して聴いたりしていました。

Kei - 洋楽好きだった母親の影響でラジオっ子でした。正直に話すとMCハマー(笑)からヒップホップやDJカルチャーに興味を持ち、毎週週初めにTower RecordからCisco、そして当時地下にあったDMRへ通っていました。中学出てから直ぐに先輩DJのお手伝いで、当時あったクラブEndmaxやGoldに行って、そこでハウスに出会いました。レコード屋さんで、NYCのKiss FMやWBLSの収録テープが売っていて、夢中になって聴いて想像が大きく膨らみ、93年にクラブSound Factory Barへ実際に先輩が連れて行ってくれました。イリーガルですが、17才の僕にはとても刺激的で、その後90年代はNYCと東京で数々の現場を体験して今に至ります。Danny Krivitとかは、生まれた当初から恵まれた現場環境でとても羨ましいですね。このくだりで最近思う事は、10代の時にラジオとか聴いてリアルタイムで体験するのはとても大切だなと。


●昔からずっと大好きなDJ、現在気になるDJは?

Nagi - 基本的に2人ともDJの評価は共通しています。Danny Krivit, Joaquin Joe Claussell, Francois Kevorkian, Tony Humphries, Timmy Regisford, Louie Vega, Noriさん、EMMAさん、Fukubaさんなどです。

Kei - DJとして影響を受けた上記の尊敬する方々は勿論ですが、ベテランやニューカマー、ジャンル国内外問わずいつも気になりますね。お金と体が三つあったら色々な現場に行きたいです。そして人間的で感動的なDJでひたすら踊りたいといつも思っています。



●制作時のお二人の役割分担などはありますか?

Nagi - 大体、ケイ君が先にトラックを作って、そこから一緒に煮詰めていって、という感じですが、最初から一緒に音選びから取り組む時もあります。

Kei - 僕はドラムやリズムを組み立てて作るのが大好きなので、そこから各パートを乗せていく感じです。キーやメロディは、ナギがジャズの勉強を一時期していたので、いつも教えて貰っています。一人で作るより意見を交えながら客観的に制作出来るのがありがたいです。

Nagi - ジャズの歌を勉強しただけで、さほど音楽的な知識はないのですが、超基礎の部分を勉強出来たので、その点で役割分担ができて、良かったな、と思っています。



●数多くのリエディットを手掛けていますが、リエディット曲の選定はどのようにして行っているのでしょうか?

Kei - 人とは違ったDJプレイをしたいと、元々ロングミックスが大好きなので、そこからアイデアが生まれます。好きな曲を踊れるようにミックスしたいなと。それから人が喜ぶかなと思って作る時もあります。流行りもあるのでしょうが、ダンスフロアーでの体験や好きな曲を初めて聴いた時の感動を元に自分の個性を出せたらと思います。そこはDJと同じですね。尊敬するクリエイターから影響を受けたり、曲が被ってしまったりする事もありますが、同じ曲でもオリジナリティを出していきたいといつも思っています。

Nagi - クラシックスのリエディットにしろ、R&Bのハウスミックスにしろ、基本的にはDJプレイが前提、というのはDJにとってとても自然な流れですよね。おそらく、それの一番解りやすい例が、R&Bのハウスを作りまくってるTimmy Regisfird、そしてクラシックスのエディットを作りまくってるDanny Krivitだと思うんです。ダニーはいつも好きな曲のデジタル・リマスタリングを探してるし、ティミーも、ケイ君がCDを渡したら「トラックリストをじーっと見られた」んですって。つまり、どんな曲をリミックスしたのか、がまず気になるみたいで。制作がDJとしっかり結びついてるアーティストは尊敬しますし、私達も常に作品と現場がきちんと繋がっているようにしたいと思います。


●リエディットを行う時に最も気を使う点や手間の掛かる作業は?

Kei - 気持ちよく踊れるように箱鳴りが重要なので、ひたすらDJの現場とスタジオの往復で、展開やミックスダウンの修正でしょうか。オリジナルの良さを尊重する場合もあれば、まったく違う新しい解釈で仕上げようと試みる場合もあります。今現在、僕自身はハウスという枠で作るのが好きというか、自分のDJでプレイしたくて作っているので、出来るだけ不自然にならないように挑みたいです。まだまだ精進中です。


●リエディットしようとして諦めた曲などありますか?

Kei - 曲単位で言いたい所ですが、オリジナルの素晴らしい世界観を壊したくない時。テンポがあまりにも異なる時。変拍子で編集が難しい時。アイデアがあるのに時間や体が追いつかない時。でもその内にテクノロジーが更に進化してよりクリエイティヴなエディットやリミックスが可能になる時がまだまだ来るかもしれません。本来ならばブートレッグではなく、90年代に大活躍したDef MixやMAWみたいに、レーベル側と交渉してリリース出来たら本望ですが、出来ないのが現状です。しかしながら、可能にしているクリエイターもいらっしゃるので希望を持ちたい所です。


●制作に使っている機材、ソフトは?

Nagi - Ableton LiveとCubaseが基本です。

Kei - 友人が譲ってくれたAkaiのサンプラーを最初に使ったのですが、ちゃんと音が出せるまで一か月かかりました。機材は最低限必要ですが、何を使うにせよアウトプットが大切でアイデア次第だと思っています。機材がない頃、ターンテーブルでひらすら二枚使いを練習して、テープに録音してエディトを作っていました。今はTraktorもあるしアイデアと時間と気持ちでやろうと思えば、少しは出来るのではないでしょうか。

Nagi – そういえば、最初に私達がアナログでリリースした時の機材の幾つかは、Taro Kawauchiさんから譲ってもらった物なんです。つまり、(EMMAさんとのユニットの)Malawi Rocksで以前使われていた機材なんですよね。そこからスタートして、先日、アシッド・ハウスを作ってEMMAさんやTaroさんに聴いていただいたら凄く気に入っていただいて。もしかしたらNitelist Musicからリリースできるかもしれないのですが、なんか、機材が繋いできた縁なのかな、と思うと嬉しいんですよね。


●新たに使ってみたい、気になる機材やソフトはありますか?

Nagi - Mac Book Airをいつも持ち歩いているのでLogicを使えるようになりたい、とずっと思っているのですが、なかなかまだ出来ていません。でも私自身はAbleton Liveの画面っていつまでたっても苦手ですし、コストパフォーマンスもいいので、触る時間を作らなくては。

Kei - 時間があれば新しい機材をいくらでも触りたいですが、それよりも慣れ親しんだ機材でひたすら作りたいです。正直、解説書とかインストールが苦手です。お金があればハード機材も沢山触ってみたいです。もっと二人で作る時間とスペースが欲しいです。




●主宰されているGREEN PARROT RECORDINGSから12インチでリリースされたDAZZLE DRUMS / ROUND MIDNIGHTは大好評で幅広いDJにプレイされています。リリース前から幅広いDJにプレイされることを想定していましたか?

Nagi - パーカッシブなビートに叙情的なピアノ、という組み合わせは、ディープハウスのインストとしては王道のスタイルですが、ここ数年そういった作品が少なくなっていましたので、丁寧にいいものをつくれば売れるコンテンツだとは思います。ただ、頭で解っていても形にするのが何よりも大変ですし、完成したものが聴き手の心にどこまで響いてくれるかは、作り手としては非常に判断が難しいと思います。その意味で、今回そうやって評価していただいているのはとても嬉しいし、有り難いです。

Kei - またピアノハウスだと言う方もいらっしゃいましたが、好きなものを作り続けたいです。ソロパートも含めて、いつでも過去の自作曲は恥ずかしいもので、いつも向上心を忘れずにしたいです。曲作りは今の自分を一生懸命形にするという事で、それを気に入ってプレイしてくれる先輩や友達、好きだと言ってくれる人が側に居るから続けられていける所もあります。僕にとっては前進的なカップリングの”Falling Up”を、一つのジャンルしか聴かない人達からは理解されないかなと思っていました。そんな中、Tony Humphriesがプレイしてくれてとても驚いたと同時に、改めて彼の音に対するオープンマインドな気持ちが嬉しかったです。また、EMMAさんがこっちをA面にするべきだって言って下さり、友人達が純粋に気に入ってくれたのも心強かったです。カップリングそれぞれの曲で人々の様々な反応が分かってまた参考になりました。レコードを買って頂いた方、本当にありがとうございます。


●アナログをリリースする際に最も難しい事は?

Nagi - アナログの音を、自分達の理想の音に近づけることです。カッティング用のマスターも、いまの採算を考えると自分達で作らなくてはいけないですし、海外のプレス工場なので立ち会う訳にもいかず、そうなると先方がどんな音に仕上げてくるのかを予想しながらマスターを作らなくてはなりません。今度リリースされるNKRMXは最初戴いたテストプレスが納得出来なかったので、もう一度テストプレスを作っていただきました。最終的には満足しましたが、その分リリースは遅れます。ただでさえ、今回のものは最初のマスターを送ったのが半年以上前です。

Kei - 今や全世界で500枚売れれば良いこの世界で、この人だったら毎回買いたいって思ってくれるクオリティまで上げて、コンスタントにリリース出来るよう頑張りたいです。本当に音好きな方にプレイ、聴いて貰えるのが本望ですし。レコード文化で育ってきたので、続けられる限り、続けたいです。




●海外ゲストDJ等を呼ばずにハウスでレギュラー・パーティーを続けるのはかなりの労力や困難が伴うかと思います。Dazzle Drumsが主宰されている「Block Party」継続の秘訣は?

Nagi - Block Partyは、現在LOOPが閉店したために休止していますが、それまでは毎月第二日曜日、震災直後以外は6年半、毎月開催してきました。パーティは、明確なコンセプトと熱意があれば、開催回ごとに波があっても継続することはさほど難しくないと思います。私達の場合は、まず自分達のDJを聴いて貰いたかったので、同じ音楽が好きでクラブに通っている人をどうやって集めたら良いか、を考えました。そうするとすべきことが見えてきます。一つは同じ音楽が掛かる現場に足を運んで、そこに音楽が好きでやってきた人と交流を持つこと。もう一つは音楽を聴いて貰いたいならば、音楽に妥協をせず努力を惜しまない、ということです。幸いというか、私達の周りの仲間は東京という環境もあって、すごく耳が肥えていた。海外からの招聘DJのプレイが彼らにとっての「標準」なので、ある意味、同じくらいのレベルのことはやらないと、きちんと評価してもらえないぞ、という緊張感はいつもありました。その上で、いつも皆に「来たいときに来てね」って言うように心がけていました。無理してこちらが集客しようとすると、パーティそのものが息苦しくなるし、顔をだすだけ、で足を運んでもらうのもなんだか不自然ですし。楽しいパーティが出来ないこと、人が集まらないことは、自分達の責任です。これはパーティに対しての一つのプロ意識だと思っています。そして、お客さんに楽しんでもらうには、スタッフ側も楽しまなくてはなりません。だから楽しいことは目一杯やって、スタッフの皆が楽しくないことは極力避けました。Block Partyは本当にファミリーのような仲間が沢山増えました。そのうち身内だけのような状態になってきたので、初めてのお客さんが気軽に足を運べるには、と考えてそれが形になってきて、やっといい感じのバランスになりつつあるかな、という状態でのLOOP閉店だったので残念です。少し休んでから、スタッフの皆と次の展開をきちんと話し合う予定です。




●今までに音楽性の食い違いなどでDazzle Drums解散の危機はありましたか?(苦笑) 

Nagi - 毎回、曲作りは大変です。

Kei - お互い人間ですから、喜怒哀楽を共に(笑)。キック音やベース音等、一つ一つの音の好みが違うからこそ困難ですが、マジックもあるので面白いです。逆にMAWとか、Timmy RegisfordとAdam Riosとか、様々なコンビやチームの制作風景を覗いてみたいですね。正直、毎日危機的状況で必死です。大体、お腹空いている時ケンカします。食べれば直ります。



●自宅でリラックスする時に聴いたりするダンス・ミュージック以外の曲ってありますか?

Nagi - 自宅は仕事の場所なので、あまりリラックスできないんです。それに音楽はどんなものを聴いても、「勉強モード」になりますので。ただ、自分が外で疲れた時はiPodを取り出して、展開もメロディもすっかり覚えている大好きな曲、例えばD*Note“Aria”とかを聴いて、忘れます。でも、これもBPM遅いけど4つ打ちですね。

Kei - アンビエントや映画音楽も興味ありますが、基本ひらすらダンス・ミュージックです。




●今後のDJの予定やリリース予定等は?

Kei - 近日にはEMMAさんとElevenでプレイします(2月22日)。ホームであるBlock Partyを出来れば再開したいです。あと、東京駅隣の新丸ノ内ビル7F、marunouchi Houseのラウンジプレイが不定期であります。スケジュールは、www.dazzledrums.comでチェック出来ます。リリースは、近日中にNKRMX004のレコードがリリースされます。後は、UKのCentric Musicからリミックス、上手くいけば自分達のレーベルGreen Parrot Recordingからアルバムのリリースも予定があります。



●最後にオールタイム・クラシックスをお二人それぞれ5曲か10曲づつ挙げてもらえませんか? (レコードでリリースされているものでお願いします!)

Nagi - オールタイム、となると、大定番ばかりです。

Nick Straker Band - A Little Bit Of Jazz
John Davis & The Monster Orchestra - Love Magic
Imagination - Changes (Larry Levan Mix)
The Whispers - And The Beat Goes On
Ecstasy, Passion & Pain Featuring Barbara Roy - Touch And Go (New Mix)
The Return - New Day
Big Moses - That's How Much I Love You (Shelter Vox)
Q-Burns Abstract Message - This Time (Rivera Rotation Remix)
Tears Of Velva - The Way I Feel
Ananda Project - Cascades Of Colour


Kei - 僕はどうしても10曲という範囲では選べなかったので、Stradaさんのサイト内から選ばせて頂きましたので、これを参考にして頂ければありがたいです。

[[[ Kei Sugano - (All Time Useful Bootleg Classics) ]]]

What Can I Do For You (DK Edit) - Patti LaBelle
http://www.stradarecords.com/shop/item/5888/index.php

So You Wanna Be A Star - Mutume
http://www.stradarecords.com/shop/item/3017/index.php

My Sweet Summer Suite (Break Edit) - Barry White
http://www.stradarecords.com/shop/item/5454/index.php

Not What You Got (Edit) - Eddie Kendricks
http://www.stradarecords.com/shop/item/3099/index.php

Love Is The Message (Mr.K Edit) - M.F.S.B.
http://www.stradarecords.com/shop/item/3373/index.php

Double Journey - Powerline
http://www.stradarecords.com/shop/item/4687/index.php

Just A Feeling (Remix) – Two Tons O’ Fun
http://www.stradarecords.com/shop/item/5019/index.php

City Country City - War
http://www.stradarecords.com/shop/item/3038/index.php

Bra (DK Edit) - Cymande
http://www.stradarecords.com/shop/item/3027/index.php

Acapella Anonymous Vol.2 - V.A.
http://www.stradarecords.com/shop/item/3290/index.php



[[[ Kei Sugano (My Roots Of Early 90’s House Classics) ]]]

Mas Suave (Afro-Cuban Conga Mix) - Dogma & Afro Cuban Rhythms
http://www.stradarecords.com/shop/item/3793/index.php

Yes He Is - Tracks And Feel Events
http://www.stradarecords.com/shop/item/2526/index.php

Sume Sigh Say (The Masters Remix) - House Of Gypsies
http://www.stradarecords.com/shop/item/6094/index.php

Take It To The Front (The D.T. Vybe Mix) - Vybe
http://www.stradarecords.com/shop/item/6148/index.php

The Journey (Joe Claussell Mute Mix) - 95 North
http://www.stradarecords.com/shop/item/2403/index.php

Luv Dancin - Underground Solution
http://www.stradarecords.com/shop/item/2313/index.php

Motherland - Tribal House
http://www.stradarecords.com/shop/item/2472/index.php

I Want You To Know - Groove Committee
http://www.stradarecords.com/shop/item/5610/index.php

Back 2 Zanzibar - LY (Jovonn)
http://www.stradarecords.com/shop/item/5659/index.php

5-Oh Beats - Tito Puente
http://www.stradarecords.com/shop/item/2155/index.php



●色々お答え頂きありがとうございました!m(_ _)m





■Dazzle Drums■

NagiとKei Suganoによる男女2人組ユニット、Dazzle Drums。それぞれが90年代からDJ活動を開始。ソウルフルなハウスを軸に幅広い選曲が持ち味で、ダンス / ハウスクラシックスと最新の新譜を織り交ぜプレイする。2005年にNYのハウスミュージック老舗レーベル〈Nite Grooves〉より“Out Of The Cage”をリリースしクリエイターとしてもスタート、現在まで10枚のアナログをリリース。USの老舗ハウスレーベル 〈King Street Sounds〉や、UKの〈Centric Music〉などに楽曲を提供するのと平行して、2010年から配信中心の自主レーベルの〈Green Parrot Recording〉を始動し、12年2月にレーベル初のアナログをリリース、A面“Round Midnight (Late Night Mix)”はDJ Nori、Joe Claussellがプレイ、Danny KrivitのTop10にランクイン。B面収録曲“Falling Up(Original Demo)”はTony HumphriesやTim SweeneyそしてDJ EMMAがプレイし、幅広いDJからの評価を獲得。その経緯から昨年、日本人で初めて〈Tony Records〉よりE.P.リリースを果たしたした。またNK RMX(別名義ハウス・リミックス・シリーズ)においても、毎年東京で開催されている〈Body & SOUL Open Air〉11 / 12年と複数曲プレイされるなど注目を集めている。DJにおいては、新丸ビルmarunouchi(HOUSE)にて月数回、西麻布elevenなどでプレイ。毎月第2日曜日午後にLOOPで6年半開催された〈Block Party〉は会場の閉店により現在休止中。12年7月にはNYのFM局WNYU でTim Sweeneyが主宰するDJミックス番組 "Beats In Space"に出演。また地方他都内各所でも積極的に活動している。
http://www.dazzledrums.com



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