KraftwerkやGiorgio Moroder、そしてDaniele Baldelli、Beppe Lodaといったユーロ系ディスコ~テクノのオリジネーター的レジェンド達が次々に奇跡の来日・再来日を遂げておりますが、 このGW期間中に遂にエレクトロ・ディスコの怪人Black Devil Disco Clubまでもが来日し各地でライヴを行うことに!
「誰ですかそれは?」という人も多いかと思いますが謎も多い人なので判ってる範囲でざっとご紹介。まず一番有名なのが1978年にフランスのRCAよりリリースされたこちらの一度見たら忘れられない印象的なアートワークのアルバム。中古市場ではン万円ものプライスで取引されているエレクトロ・ディスコ激レア盤です。ちなみにBlack Devilがアーティスト名で「Disco Club」がアルバム・タイトルです。
ライブラリー音楽などを手掛けていたフランス人のBernard Fevre(ベルナール・フェーヴル)が変名Junior Claristidgeで、同じくライブラリー系アーティストのJacky Giordano(こちらもクレジット上はJoachim Sherylee いう変名)との共作との形でクレジットされております。
しかしながらJacky Giordanoは制作のための資金を出資しただけで、実際はBernard Fevreほぼ一人で制作したとのこと。つまりBlack DevilとはBernard Fevreのソロ・ユニットなのです。後にユニット名はBlack Devil Disco Clubに変わります。とにかくまずはコチラ↓でご一聴あれ。
5分前後の曲が6曲ということで合計でも30分ちょい。アルバムにしてはいささか短いですがその内容の濃いこと濃いこと!パリの郊外のレコーディング・スタジオにて、シンセサイザーやドラム、そしてテープ等を駆使し、現代のように電子楽器同士をシンクさせるMIDIもコンピューターも使うことなく(時代的にまだ無いので・・・)、全て手作業で完成させた作品なのです。
愛用のシンセはコルグのMiniKorg-700S(世界初の量産型シンセサイザーMiniKorg-700の改良型)らしのですが、これモノ・シンセで和音が出ないはず。。。同時に複数台使ったのか、一音ずつ重ねて録ったのか・・・。ちなみにMiniKorg-700Sは日本の喜多郎先生も愛用していました。
77年あたりの作品では他にもストリングス系キーボードのSOLINAやHOHNERのクラビネット、それにALLEN & HEATHの12トラック・ミキサーやTEACの4トラック・テープ・レコーダー等を使っていたらしいので、78年のこのアルバムもさほど変わらない機材で制作したんでしょう。
同時発音数の少なさや同期の問題、トラック数の少なさ等、とにかく現代からすると考えられないぐらい人力でカバーしなければならない部分が多く、かなりの労力が必要な作業だったかと。
愛用のシンセはコルグのMiniKorg-700S(世界初の量産型シンセサイザーMiniKorg-700の改良型)らしのですが、これモノ・シンセで和音が出ないはず。。。同時に複数台使ったのか、一音ずつ重ねて録ったのか・・・。ちなみにMiniKorg-700Sは日本の喜多郎先生も愛用していました。
77年あたりの作品では他にもストリングス系キーボードのSOLINAやHOHNERのクラビネット、それにALLEN & HEATHの12トラック・ミキサーやTEACの4トラック・テープ・レコーダー等を使っていたらしいので、78年のこのアルバムもさほど変わらない機材で制作したんでしょう。
同時発音数の少なさや同期の問題、トラック数の少なさ等、とにかく現代からすると考えられないぐらい人力でカバーしなければならない部分が多く、かなりの労力が必要な作業だったかと。
写真はMiniKorg-700
Solina String Ensemble。 Jean Michel JarreやHerbie Hancockも愛用。
今から37年も前の作品ですが、このリッチなシンセ・サウンドと独創的な音楽性には現行のニュー・ディスコやエレクトロ・ディスコ、エレクトロクラッシュ系のアーティスト達も未だに追いつけていないような。もうこの時点ですでに全てが詰まっています。
Daniele Baldelliはこのアルバムから「H Friend」と「Timing, Forget The Timing」の2曲を1枚のミックスCDで使用、Beppe Lodaは来日時に「Follow Me」をプレイ、さらにテクノのAphex Twinは2004年にこのアルバムから3,4曲抜粋した12インチEPを自身のレーベルRephlexから収録曲が微妙に異なる3種類を再発リリースするという惚れ込み様!
Bernard Fevre名義での77年のアルバム「Cosmos 2043」に収録されている「Earth Message」はあのThe Chemical Brothersが99年に「Got Glint」でサンプリング!
サンプリング・ソース(0:28あたりからの部分)
The Chemical Brothers「Got Glint 」(1:25あたりの部分)
同じ部分をフランスのヒップホップユニットTTCも薄っすらと使用。(0:21あたりから)
77年のアルバムThe Strange World Of Bernard Fevreから「Fantasm」のどアタマ部分は天下のJay Dee様も拝借!
同じアルバムの「Monster Laboratory」も・・・
次はサンプリングではなくカヴァーですが「Subconscient Lamentation」をGolf ChannelのPayfoneがビートを入れつつも独特の雰囲気を保ったままジャジーにリメイクしています。 ナイスワーク!
DMX Krewによる7インチ・エレクトロ専門レーベルFresh Upからは、アルバム「The Strange World Of Bernard Fevre」と同時期に制作していた未発表音源がリリースされていましたね。
そして個人的にも一番興味深いのが2000年以降のBlack Devil Disco Clubのリリースを手掛けているLo RecordingsのオーナーJon TyeはPete Fowlerと共にSeahawksを結成し、2010年より作品リリースを開始→大活躍という系譜。Black Devil Disco Club =Bernard Fevreから大きな影響を受けている事は確実でしょう。
他にもMetro AreaのMorgan Geist、Lindstrom、Chicken Lips、Emperor Machineら、今をときめくアーティスト達が影響を受けまくっています。 このようにBlack Devil Disco Club =Bernard Fevreはジャンルを超えて多くのアーティストに愛されまくっているわけです。
1970年の大阪万博のフランス館でシンセサイザー奏者として来日しているらしいので実に45年振り2度目の来日とのこと。神戸ではライヴの前にワークショップが開催され、インタビュー等も行われるようなので要チェック!謎な部分など色々質問とかもできるかも。
さらにさらに来日のタイミングに合わせてStrada Recordsではなんと最初にご紹介したこの激レア盤Black Devil「Disco Club」の正規復刻アナログ盤をエクスクルーシヴで販売予定ですのでお楽しみに!
EXTRO 10th Anniversary
-BLACK DEVIL DISCO CLUB-
@TROOP CAFE(Kobe)
2015.05.02
23:00 START
Door MB ¥3,000(w/1D)
Foreigner& Student MB ¥2,000(w/1D)
先行メール予約04/30まで¥2,000(w/1D)
Mail Reservation ¥2,500(w/1D)
Mail: info@troopcafe.com
各地での公演は下記の通り!
『BLACK DEVIL DISCO CLUB JAPAN TOUR 2015』
4月28日(火)BDDC Japan Tour in Hiroshima at 音楽食堂 ONDO[広島]https://www.facebook.com/ongakushokudoondo
5月2日(土)EXTRO 10th Anniversary at troopcafe[神戸]http://troopcafe.jp/
5月3日(日)Rainbow Disco Club -Red Bull Music Academy Stage-[東伊豆]http://www.rainbowdiscoclub.com/tokyo/
5月5日(火)Special Link at Rockarrows[北九州]http://rockarrows.jimdo.com/