2019年1月11日金曜日

Can Electric - Taula 4長期レポート

皆様あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願いします。m(_ _)m

さて、こちらのブログですが 、ここ最近は休業日などの業務連絡ぐらいで、まともな記事がない。。。すいません。 忙しくて書く時間がない、というのが言い訳なんですが、そこで閃きました。自分が書けないのなら人に書いてもらおうと・・・。

しかも様々なネタの中でもアクセス数からして最も関心があるであろうミキサーのネタを。しかもしかもそのミキサーは、未だほとんど日本で出回っていないスペイン・メイドのあの機種!長期レポですよ、長期レポ。お父さん世代にはおなじみの「カーグラフィック」誌みたいなw 

やっぱりミキサーって何年も使うもの。実際使ってどうなのよ、という興味や疑問があるかと思います。

そんな外部ライターによる記念すべき第1弾は当店の某お客様!
以下本文です~。

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はじめまして!STRADA RECORDSの顧客でありファンのA/Kというものです。今回はスペインのメーカーCAN ELECTRIC社製の4チャンネルRotary Mixer [Taula 4] について簡単に書かせていただきたいと思います。

2年ほど前くらいでしょうか、STRADA RECORDSの冨田さんにロータリーミキサーのオススメを伺ったところ、このtaula 4を紹介してもらい、輸入等の手続きもしてくださるとのことで、検討していたE&S DJR400よりも若干お値打ちだったこともあり入手する流れになりました。

受注生産で納期まで約数ヵ月、日本での購入者はまだいないとのことでサンプルなんかもなく、お値打ちといってもE&Sより数万円安いくらいと、自分でもよく思い切ったなと思いますが、STRADA冨田さんの見識の広さや所有機材を信じて、人柱になる覚悟を決めました!ハウスDJなら誰しも一度は訪れるであろう高級ロータリーミキサーへの物欲がピークタイムにきてましたね(笑)

それから約2年愛用してますが特にトラブルもなく、自宅使用とクラブへの持ち込みでの月に1〜2回程度の長時間使用にも耐えてくれています。
余談ですが、2年前の秋口のSTRADA RECORDS Blogにて、ドイツ製のOMNITRONIC TRM-202Mk2のreview文末でチラっと紹介されてましたね、本記事の参考にBlogを読み返させていただいたりしてましたが、まさか自分がレビューを書くことになるとは意外な展開でした!読み返さないと自分でもすっかり忘れてたくらいで、いざ手に入れてしまうと憧れだったものがいつしか日常になってしまい、初期衝動を失ってしまいがちになりますが見直すいいキッカケになりました(笑)

それでは紹介していきたいと思います!

見たまんまですが、つまみの配置は他のコンパクトタイプのロータリーミキサーとほとんど変わらない仕様です。
PHONO3系統、LINE4系統、アナログ、デジタルともに大体のスタイルに対応できます。
各チャンネルに2バンドイコライザー、TRIM、EFFECT用のSEND、信号機のような出力メーターも付いていて便利です!
ノブに凹凸があるので指先でつまんだ感じとかはだいぶフィットしますね。

慣れてきてちょうどいい具合になってしまってますが、回し心地!?は少し軽いのかなと知り合いのお店でUREIを触った後に思いました。
ただ、軽く感じる分ISOLATAORなどはグリグリしやすいのかなと思います!E&Sを操るJoe Claussellバリにキメられたらかなり気持ちがいいことでしょう!
ミックス感も他ロータリー然り、混ざる感じがとても気持ちいいです、イコライザーがソフトに効いてくれるので若干ズレていても気になりませんね(笑)

ISOLATORはつまみ右端の部分でON/OFFの切り替えができる仕様ですがOFFにするとつまみフラットな状態で少し音圧が上がります。
OFFにすることはほとんどないんですが、何か意味があるのでしょうか?ご存知の方がいたら教えて欲しいです!

あとは電源スイッチもついていますね!

そして、ミキサー天板部にケーブル接続があるので持ち運びだけではなく、セッティングの容易さにまで配慮がなされています。(SEND/RETURNも標準仕様なはず、、、)

ISOLATORなどの各フェーダーの詳しい数値などメーカーHPに記載されているので参考にしてみてください!久しぶり見たらカラーバリエーションが増えていましたが大きな仕様変更などはない模様です。

TRIMに関しては実際にも若干振れ幅が狭いかなと感じています。まぁロータリーなんであまり気にならないと言えば気になりませんが、、、

他にもネックとして、電源ケーブルのしっぽの向きが真横に向いているためターンテーブルが近いと若干干渉します(右上電源スイッチ上部)
ミキサーの幅も40cm弱と言うほどコンパクトではないので、機材の設置場所が狭かったりすると煩わしく感じる場面がありますね(^^;;

購入時に外装の仕様がケースタイプとウッドパネルで選択できるみたいなんですが、自分はケースタイプの方にしました。
アナログアナログしているデザインも気に入っているんですが、ミキサー自体がボックスケースに収納されているのででめちゃくちゃ持ち運びに重宝しています!

使用感は王道のUREIやBOZAKなんかと比べてしまうと、やはり全然別物ではあるんですが、E&Sや他のコンパクトタイプのミキサーが大丈夫であれば特に問題はないかと思います。
あえて比較するとしたら、個人的にですが新譜にもばっちりハマる点と設置のしやすさがあるんじゃないでしょうか。

音質面においても他機種と比較して遜色ないように感じていますが、UREIやBOZAKなどの風合を求めているのであれば、あまりオススメできないかも知れませんね。
逆にE&S始め新世代のコンパクトタイプのミキサーをお探しでしたら、仲間内の音楽好きな面々にも評判が良いので是非選択肢の一つにお考えください!


持ち運ぶときもUDGのレコードキャリーの上にちょうど良く収まります。
この運搬方法で数回落としてますが、頑丈な箱のおかげでトラブルはありません!!(笑)
自分のバランス感覚を過信してやりませんが、これにゴムとかロープで固定すれば完璧でしょう。


実際にクラブなんかに持っていくとありがたみが湧いてくるのですが、ケーブル接続が背面でなく上部にあるのって今更ながらほんと便利なんですね!セッティングがかなりラクです!
音質面もさることながら、このミキサーの一番のセールスポイントは運びやすさと、接続のしやすさにあるんじゃないでしょうか。
小ネタですがケースのフタがラックの上なんかに置くと丁度いいPC台になったりします(笑)


持ち込み時セッティング完了口開け前の写真です。なかなか存在感ありませんか?
STRADA Blogを読んだことのある方なら見覚えのあるグッズもちらほら(笑)
少し話逸れますが、エフェクターはT.C Electronic社製のm100という機種です、安価&超コンパクトでこちらも持ち込みにオススメ!
値段の割に結構いい仕事してくれて、シンプルな作りなので使いやすくてコスパは相当いいですよ!
※前述の電源ケーブルがトーンアームにかなり近いですよね。

あとはちょっと宣伝になってしまうんですが、当方、現在は東北を拠点に細々とDJ活動をしてまして、仙台市にあるhi-hatというハコで、DJ KAMATAN(先日NU OASISというMIXをリリースしたのでよろしくお願いしマス!(笑))を中心に隔月奇数月[ PARK WALK ] というパーティーを開催しています。アンビエント〜実験音楽、DUBやアブストラクトまで少しディープめな選曲が多いですが、件のミキサーを持ち込んでガヤガヤとやっております!近隣にお住いの方などで実際の出音が気になる!というような奇特な方がおりましたら是非足を運んで見てくださいね、初見の方は当Blogを見たでサービスしますよ!

それではお読みいただきありがとうございました!(A/K)


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長文ありがとうございました~。いやー、このレポートを読んで、自分もネットが未だ普及していない頃に、ほとんど現物確認せずにUREI 1620をファックスで購入したときのことを思い出してしまいました。基本であるシリアル番号も外装の状態もフォノカードの実装数等も何も確認せず、ただ在庫がある、というだけで買ってしまったバカです。まさに高級ロータリーミキサーへの物欲ピークタイム・・・w

記念すべき日本第1号機のTaula 4は今も元気に活躍中のようでよかったです!このミキサー、作りや仕上げの良さは某E&Sよりも良い感じで、E&Sがほぼ一人で製造しているのに対し、こちらは会社組織のようで、納期なども怖いくらい予定通りだったと記憶しております。

実質的なコンパクト機世界標準のE&S DJR400にするか、このTaula 4や他にもいろいろあるマニアックな機種にするか・・・最近はいろいろ選択肢があるのも楽しみの一つですね。


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